[SQUADS(スクワッズ)2022 〜フットゴルフチーム日本一決定戦〜] 関東予選フライトB・結果レビュー
"上州群馬鳳凰決戦"
関東予選はこのコピーにふさわしい大激戦かつ大熱戦に。
18チームがフライトABに9チームずつに分かれて群馬県太田市の鳳凰ゴルフ倶楽部で激突。
各フライト上位3チーム+1チームがファイナル進出。
午後のフライトB。
今大会優勝候補の一つ、日本最初のフットゴルフクラブ「Ganador」は八谷紘希選手(ハチ)、山縣祐人選手(ユート)の経験豊富な2選手に加え、2018年アジアレディースチャンピオンの前田春香選手(ハルカ)という盤石の布陣。
しかしながら1Hからまさかのボギースタート、3Hを終わって第7位のファイナル進出圏外という予想外の展開に。
転機は打ち下ろしの4H(PAR4 162y)。
ファーストキッカー八谷紘希選手が完璧なティーショットでピンを狙える位置に置き、絶好のチャンスを迎える。
30m以上を残したイーグルトライ、セカンドキッカー山縣祐人選手の放ったボールは右から左へ弧を描き、緩やかにカップへ一直線。
"Come on! ” と山縣選手が吠えた瞬間、ボールはカップに吸い込まれ、同時に湧き上がる大歓声と拍手喝采!
"This is SQUADS!!!” というプレーが飛び出し「 9pts(イーグル:3pts +距離ボーナス:30m 6pts)」を獲得、一気に首位に躍り出るビッグホールに。(フライトAB・1H最多ポイント)
その後は一度も首位の座を明け渡すことなく、最終Hも八谷紘希選手がイーグルパットを決め「Ganador」が関東予選最高得点の18ptsでフライトB・第1位でファイナル進出!
スクワッズらしい戦い方をしたのは「One 8ty B」。
スクワッズ優勝&参戦経験豊富な照井将孝選手(テル)に加え、シニアの岡洋之選手(オカサン)、スクワッズ初参戦のレディースの大内由佳選手(ユカ)のメンバー構成で挑んできた。
最も輝いたのはレディースの大内由佳選手。
1Hでのダブルトライ成功「 3pts(バーディ:2pts +レディースボーナス:1pt)」を皮切りに、3Hでの7mのイーグルトライ「 5pts(イーグル:3pts +距離ボーナス:1pt +レディースボーナス:1pt)」など要所でパッティングを決める活躍を見せる。
そして第5位で迎えた最終H。
ファーストキッカー岡洋之選手とセカンドキッカー照井将孝選手が紡いできたボールはカップ右横の4mの位置へ。
ダブルトライを宣言し、イーグルパットを決めれば逆転でファイナル進出の絶好の場面。ここでまた大内由佳選手に見せ場が訪れる。
一瞬の静寂が訪れ、呼吸も聞こえるかのプレッシャーがかかる中、放ったボールは静かにカップに吸い込まれた。
特筆すべきは、1Hと最終Hという最も大事な場面で両方ダブルトライを決めるという離れ業をやってのけた事、
持ち前の負けん気、見られてる方がチカラを発揮できるという完全にスクワッズ&プロ向きの選手という事を証明、スクワッズのニューヒロインが誕生した。
このダブルトライイーグルで「 7pts(ダブルトライイーグル:6pts +レディースボーナス:1pt)」合計 15pts に。決まった瞬間に“Vamooooooos!!!!"と咆哮した照井選手の采配も光った「One 8ty B」がフライトB・第2位でファイナル進出!
レディースジャパンチャンピオン三浦尚子選手(ナオ)が率いる「InToeIn(イントゥーイン)」。
彼女がパートナーに選んだのは同じ神奈川の若手のホープ、柴田晋太朗選手(バータシ)に、同じく神奈川の最初の日本代表オリジナル6であり、ジャパンでも優勝を何度もしている経験豊富な桑田寛之選手(ヘロ)。
それぞれのパッティングのスタイルが名前の由来だ。(柴田:インサイド/三浦:トゥー/桑田:インサイド)
三人ともスクワッズ初参戦だったが、それぞれの経験値、アジャスト能力、状況に応じた戦略で着々とポイントを積み重ね、残り4Hでファイナル進出圏内の第3位に浮上。
最終Hでは、三浦尚子選手が放った20mのイーグルパットは惜しくも届かずも、それも想定内の計算。柴田晋太郎選手がダブルトライバーディー「 2pts(ダブルトライバーディー)」を決め、13ptsでフライトB・第3位でファイナル進出!
今回のポイントの一つは、フライトABの第4位が最後のファイナルへの席を争うワイルドカード。
フライトA・第4位となった12ptsの「さわやからすと」と争ったのは、Jリーグサポーターカップからサポーター同士が集った「Gikarter(ギカーター)」。
須加尾守選手(スガちゃん:仙台サポ)、安達鉄兵選手(てつまる:大宮サポ)、高木優選手(マチャール:磐田サポ)からなるこのチームが一番チームとしてどう戦うかを考え、体現していたチームだったのではないだろうか。
序盤、3選手が安定してパットを決めるのに加え、状況をよく見極め、先行逃げ切りを意識したダブルトライを早めに使う戦略が功を奏して、8番H終了時までファイナル進出圏内の第2位に。
最終的にダブルトライを残した「One 8ty B」「InToeIn(イントゥーイン)」に逆転を許し、再逆転を狙った須加尾守選手が放ったイーグルトライも惜しくも届かず、12ptsの第4位でフィニッシュ。
フライトAの「さわやからすと」と12ptsで並ぶも、レギュレーション「(1)1Hの獲得点数が大きい方」が適用され、僅差で無念の敗退となった。
・さわやからすと → 3 pts(6H)
・Gikarter → 2 pts(1 2 4 8H)
ゲームを通じて5m以上の距離ボーナスを稼げなかった点、最終Hにダブルトライが残っていなかった点が最終的に命運を分けたが、チームのため、仲間のためにプレーする素晴らしい戦いぶりだった。
フライトBで惜しくも敗退したチームも本当に素晴らしいプレーだった。
全ての出場選手、関係者のみなさまに拍手を贈りたい。
自分のためではなくチームのため、誰かのためにプレーする姿は魅力的であり、美しい。フットゴルフに今必要なのは選手の魅力、観る者のココロを動かすプレーである。
これでファイナル進出する10チームが出揃った。
10/15(土)にいよいよ今年の日本一のフットゴルフチームが決定する。
"さあ、日本一のフットゴルフチームを決めようか。"
[フライトB・結果およびスコア表]
第1位 = 18tpts
Ganador(八谷 紘希、山縣 祐人、前田 春香)→ファイナル進出
第2位 = 15pts
One 8ty B(岡 洋之、照井 将孝、大内 由佳)→ファイナル進出
第3位 = 13 pts
InToeIn(柴田晋太朗、桑田 寛之、三浦 尚子)→ファイナル進出
第4位 = 12 pts
Gikarter(須加尾 守、安達 鉄兵、高木 優)
第5位 = 9 pts
オミアシビーチSC(小林 洋介、石井 早苗、中村 純子)
第6位 = 4 pts
ジャンボ栗カルボナーラ(工藤 誠司、栗原 祐二、清水 芳忠)
※レギュレーション「(1)1Hの獲得点数が大きい方」で上位
・ジャンボ栗カルボナーラ → 5 pts(1H)
・友遊倶楽部FG → 2 pts(3 4H)
第7位 = 4 pts
友遊倶楽部FG(小山 俊一、松川 健一、板川 裕太)
第8位 = 3 pts
チーム真我(遠藤 悟、ジャック新倉、杉田 大佑)
第9位 = 0 pt
One 8ty C(熊倉 巧也、本多 直子、吉村 和哉)
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